ヘナって何?
ヘナは、インドや中近東などの熱帯地方に多く自生する、ミソハギ科シコウカ(指甲花)という植物を粉末にしたもので、インドでは結婚式や儀式などで髪・爪・手足に彩色するため のヘナタトゥー染料としても使われています。
女性になじみがある使い方としては、白髪染めが多いのではないのでしょうか。既存の染毛剤がきつくアレルギーが起きたりするため、ヘナに移行される方が多いです。

ヘナの色素成分で髪が染まる
現在のカラーリングは、化学変化によって染料を内部に定着させるものです。強い薬品を用いて短時間で染め上げるため、どうしても髪に負担がかかってしまいます。
ヘナには、ローソニアという色素成分が含まれており、髪の主成分であるケラチン(=タンパク質が線維状につながったもの)にからみ付く性質があります。
この作用で髪がオレンジ系に染まります。
ヘナにはさまざまな効果が!
ヘナは、天然植物のため頭皮にやさしく、また白髪には色が入りやすく、白髪染めとしては最適です。
ただ、髪の色素を薄くする効果はありませんので、極端に黒髪を明るくすることはできません。
少し色味が変わり、自然な髪色に仕上がります。
ヘナにはトリートメント効果があります。ヘナがタンパク質と結合する時、髪の表面にもからみ付いて薄い皮膜を作って髪の表面を覆い、髪内部の保水力を高めます。
トリートメント効果により、ヘナを使っていくうちにハリ・コシがでて、クセ毛も軽減する効果があります。
紫外線のダメージからも守ってくれます。
カラーリングしながら、トリートメントもできるため、髪を傷めたくない方におすすめです。
また、ヘナはアーユルヴェーダで使われる“薬草”で、毒素排出・炎症抑制・新陳代謝を良くする効果があると言われています。頭皮につけることにより、頭皮環境を整え、健康な髪を生み出す効果が期待できます。
ヘナをするとリラックス効果があるので、眠たくなる方もいらっしゃいます。
一説には、ヘナの頭皮パックをすることで皮膚から吸収されたヘナの成分が肝臓や子宮のデトックスをしてくれるので体内からきれいになれるという説も。


ヘナはどうやって使う?
ヘナは、粉末になっておりますので、ヘナの粉末をお湯でといて使います。
もったりとしたペーストができたら、頭頂から塗りこんでいきます。
ヘナは植物ですので、天然のよいヘナであればあるほどワインと同様その年の出来によって色の出方が違う場合があります。また、すこし葉っぱのにおいが強く、好き嫌いがあるかもしれません。
天然成分なので、漆などでかぶれる人がいるようにどんな人のお肌にも使えるというものではありません。
パッチテストをして自分は使えるか試してからの使用をお勧めします。
髪にお悩みのある方はぜひ
いくつかのデメリットがあるとはいえ、髪や体にいいとなるとその効果を試してみる価値はあるのではないでしょうか?
きれいな髪を手に入れるためにぜひ一度試してみませんか?